

基本データ
(森林階層)

どんな植物?
実(種子の核)はクリと並んで、縄文時代から食べられていた。 川沿いの湿地に良く見られる。 雌雄異花で、雌雄異熟型。 雌雄が順番に成熟するため、受粉樹として複数本植える方が良い。 木によって順番が違っていたり、複数回咲くものがある。 根の深さは中庸、広がりは大きい。 大型の種子は多くの動物の餌となり、「リスの忘れ物」が発芽して分布を広げるのは有名。 ツキノワグマ、アカネズミ、カラスなども食用にする。 水に浮く種子は流れ着いた先で発芽して分布を広げる。 ヒラタケの原木として利用できる。

育て方
水辺に多く見られるが、土壌には排水、通気性も必要。 暖かい地域ではキクイムシやコウモリガの食害が発生しやすい。 アレロパシーが強く、周囲の植生を抑制するので注意が必要。 (ササ、ハルニレ、カエデ、カバノキ、ブナなど共存する種もある) 雌雄異花。雄雌花の開花時期がずれるので、複数本あると良い。風媒花 リンゴにつくリンゴ炭疽病の宿主になるらしく、混植に注意

活かし方
可食部の種子の核(仁)は、クルミ味噌、クルミ和えを始め、スイーツまで多種多様に利用されている。 流通しているペルシアグルミ系統に比べて殻が硬く、取り出し難い。 核も少ないが、味は上質。 50%を超える脂質はΩ3脂肪酸を多く含み、 心臓病や脳卒中のリスクの減少、抗炎症作用、アルツハイマーやうつ病への効果、視覚機能の維持、乳幼児期の脳神経の発達など、沢山の効果が研究されている。 生薬としては胡桃仁(ことうにん)と呼ばれ、疲労回復、滋養強壮、喘息、腎結石、男性機能の回復などに薬効があるとされる。 果実外皮を土に埋めて腐らせたり、硬い地面にこすりつけて種子を取り出す。 日干しして乾燥させれば2年ほど保存できる。 核から採れる油は食用にもなり、木工品の仕上げにも使われる。 樹皮、根、葉、果実にはアレロパシーの原因物質であるユグロンを含み、水生生物に強い毒性持つ。(渓流魚の魚毒漁にも使われていた) 人間は肌がかぶれる程度で、葉を煎じたものを皮膚病の治療(部分浴)に使う事がある。 煎汁は防虫剤としても利用されていた。 奈良時代には染色に使われていた記録があり、樹皮、青い実、葉などから黄褐色の染料を得られる。 木材としても有能で、広葉樹では軽い部類で加工しやすく、均質な性質で家具、建築、彫刻材料として利用される。戦時中は銃床として利用された。
※食用・利用に関するご注意
本ページの情報は、植物の一般的な特徴や伝統的な利用例を紹介するものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。
食用・その他の利用については、利用者ご自身の判断と責任において行ってください。
体質や体調によっては合わない場合もありますので、少しでも不安がある場合は、専門家や医療機関にご相談ください。
誤った利用による事故や体調不良などについては、責任を負いかねますのでご了承ください。

おすすめ品種

備考
長野県で「継衛系」、「笑」という栽培品種があるとの事ですが、苗木の流通も栽培事例も見つけられず。現存しているのか知りたいです。
参考資料
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